この記事を読むと”こんなコト”が学べます
- 正しい参拝方法をご紹介します
- 作法それぞれの意味を理解し、参拝に活かしましょう
本日は新卒で巫女さんになった私が、正しい参拝方法をご紹介させていただきます!
「お辞儀と拍手って順番どうだったっけ?」と、よく迷ってしまうというあなたに必見の内容です!
自分事で言えば、出産1ヶ月後にお宮参りで神社へ祈願しに行く予定です。
ということもあり今回は、参拝作法などの基礎的なことについて改めておさらいしていこうと思います!
そして巫女さんならではの知識もお伝えできれば何よりです◎
そもそもなぜ神社でお参りをするの?
⬇今回の参考図書はこちら
なぜ神社でお参りをするのか。その答えは、
心身を清め、神様に対面し、日頃の感謝を捧げ、願いを伝え、神意を聞くことです。
なんとなくお願い事をするのかな〜と思っていましたが、しっかりと日々の感謝をして神様のアドバイスを聞くという心構えが必要なんですね!
感謝してもらうとその人のためにしてあげたくなるのかも!(笑)
おあごろう
参拝の前に
鳥居
地図で神社を表す記号となっている、鳥居。
神域と俗界を分ける結界にあたるもので、神聖な場所である神域への「門」を指します。
一礼をしてからくぐる、というのはこういう理由ということですね。
聖域が高まる段階ごとに設けられているようですね!
おあごろう
手水
鳥居をくぐってその先へ行くと、参道脇に手水舎があります。
手水舎の水を使って手と口をすすぐことを「手水を取る」といって、禊を簡略化したものです。
作法
①右手で柄杓を取り、水を汲んで左手にかけ、左手を清める
②柄杓を左手に持ち替えて、同様に右手も清める
③再び柄杓を右手に持ち、左手のひらに水を受けて口をすすぐ
④すすぎ終えたら、もう一度左手を水で流し、柄に水を流して、柄杓置きに柄杓を伏せて置く
(濡れた手はハンカチなどで拭きましょう☺)
参拝
手水舎で心身を清めたら、参道を進み、いざお参り!神前へ向かいます。
鳥居に一礼してくぐるときからそうですが、中央は正中といって神様の通り道とされているので、なるべく参道の真ん中を歩かないようにするのが礼儀となっています。
おあごろう
お賽銭
お賽銭の「賽」はもともと神様へのお礼を意味し、「賽銭」は願いがかなったときや日々の平穏を感謝するときに神様に捧げる金銭のことを表しています。
お賽銭はいくら?と悩むこともあるかもしれませんが、何円玉が正解というのはないので、あまり語呂合わせなど気にしなくていいと思います。
大事なのは「感謝の気持ち」です。
感謝の気持ちだから高額を!と5千円とか1万円を出す方もたまにいますが、それほどの金額ならご祈祷してもらったほうがいいかもしれませんね😅
鈴
賽銭箱の上に鈴が吊るされている場合は、鳴らして参拝をします。
鈴は「さやさやと鳴る」と表現され、すがすがしく神秘的なものとして、古くから神霊を招く道具として用いられていたようです。
拝礼
拝礼の基本の作法は、「2拝2拍手1拝」(「2礼2拍手1礼」)です。
たまにお寺でもこれをやっている方がいますが、ごちゃまぜにならないようにしたいですね。
正式手順
①直立の姿勢から90度ほど腰を折り、頭を下げる(✕2)
②両手を胸の高さに合わせ、右手を少し引いて(下に数センチずらす感じ)2回手を打つ
③その後、胸の高さで両手をきちんと合わせて祈る
④手を下ろし、最初と同様に頭を下げる
(より丁寧な気持ちを表すのであれば、2拝2拍手1拝の前後に会釈を行う)
参拝後
参拝をしたあとは、授与品を見たりおみくじをひいたりすることもありますよね!
おみくじ
古くから「くじ」で神慮をうかがったことに由来するそうです。
なので運勢だけ見るのではなくて、書いてある詩やお言葉も大事です。
また、大吉や吉などの順番は神社によって違うので、気になる方は巫女さんや神職さんに聞いてみるといいです。
授与品
- お札もお守りも、その神社が祀っている神様の前でお祓いされたもので、神様のご分霊・神様の力を宿したものとも考えられています。
- 絵馬は、神々にお願いごとをする際に、本物の馬を奉納していたことに由来します。
- 破魔矢は、魔除けの飾り矢で、飾っておくと神仏の加護が得られる「縁起物」でもあります
最後は、最初と同様に鳥居に一礼して帰ります。
縛られすぎるのも…と思うこともありますが、せっかくお願い事をかなえるために神社に行くなら、できるだけ正しいやり方をしたいですよね。
何事もやっぱり気持ちが大事!(2度目)結局はそれですが。笑
参考文献
『神社のいろは』(2017)扶桑社.
お読みいただきありがとうございましたー!