「子供がゲームばかりして勉強してくれない」
と焦りを感じる・・・
「ゲームを利用して学習させよう!」
と発想の転換をしてみてはいかがでしょうか?
今日はそんなお話をしようと思います。
今回参考にさせていただいたのは、日本人の小学校教師として初めて【Global Teacher Prize Top 10】に選ばれた、立命館小学校 英語教師 正頭英和氏 の授業からです。
世界でも認められたゲームと学習の融合の教育方法について学び、子供とゲームの関係を見直したいと思います。
そしてゲーム好きな私としても、ゲームから学習するノウハウを身につけたいと思います!
目次
遊びを通して学びを得ること「エデュテイメント」
マインクラフトを遊びながら、英語やプログラミングの学習を教える。
これは「エデュケーション(学び)」と「エンターテイメント(遊び)」の融合、「エデュテイメント」と呼ばれれる教育方法です。
キッザニア
「エデュテイメント」の実例として、「キッザニア」という施設があります。
Photo:キッザニア公式HPより
「キッザニア」とは1〜14歳の子供を対象に、職業を体験することができる施設です。
消防士、救急隊員、ショップの店員、シェフ、パティシエなど・・・
体験できる職業はざっと100種あると言います。
この施設の中では、すべてのモノのサイズが現実の3分の2となっていて、まるで大人になったかのような世界に入ることができるのです。
憧れの職業を本格的に体験できる!!
これは子供にとっての夢であり、楽しい事間違いない体験ですよね!
なぜマインクラフトが学習になる?
⬇今回の参考図書はこちら
マインクラフトとは
通称「マイクラ」は、簡単に言うと「レゴをヴァーチャルの世界で遊ぶ」ゲームです。
自分の好きなように建物を立てたり、街を作ったりできるのですね!
マイクラは全世界で遊ぶことができ、今では月に1億2000万人が遊ぶ大人気のゲームとなっています。
「マイクラ」が学習に!?
立命館小学校の教育の例では、「マイクラ」を使って英語とプログラミングを学習しています。
どうするのかと言うと、クラスを6班に分けそれぞれ歴史の建造物を創るのです。
その際、「ゲームの設定とコミュニケーションは英語」というルールで行うのです。
ゲーム設定が英語だと・・・
ブロックやトンカチなどを利用して建造物を造っていくのですが、アイテムの表記が英語なので英単語が自然と身についていくんですね!
コミュニケーションが英語だと・・・
複数人で建造物を造るときにはコミュニケーションが必要になります。
例えばA君は屋根を担当して、B君は庭を担当して・・といった具合です。
そして相手に伝えるためには文章が必要になります。
どう言えば伝わるのかを考えることで実践的に英語を学ぶことができるのです。
英語の発音、恥ずかしいとか言ってる場合ではない
ゲームをしている子供からすると、英語の発音を怖がってもじもじしている暇はありません。
なぜなら早く建造物を完成さたいという気持ちが勝つからです。
普通の英語の授業であれば「英語を学ぶこと」が目標になり「間違っていたら恥ずかしい」といったようにチャレンジ出来ない場合が多いですよね。
小さい頃からPCに触れることが大事」
今やゲームは一種の職業にもなりつつあります。
「eスポーツ」と呼ばれ、全世界でプレーヤーが集まる大会になると
その優勝賞金は1億円以上にもなる世界なのです。
子供のほうが大人より稼いでいる・・・
私達が子供の頃には想像できませんでしたよね。
ゲームでお金を稼ぐなんて・・・
時代は常に変わっていくものです。
今の時代はデジタル。
小さい頃からPCに触れる環境は、現代では大切な事なのかも知れません。
「GIGAスクール構想」
最近では政府もデジタルの重要さに気づき「GIGAスクール構想」という計画を進めています。
これは全国の小中学校の児童生徒1人につき1台PCを支給するというものです。
子供がデジタルに触れる時間が長くなるということは、
我々大人はこのままだと将来立場が逆転してしまうかも知れませんね!(怖い)
ゲームで身につく能力
「マイクラ」の他にも、ゲームで能力を育てることができると説明する本もあります。
⬇今回の参考図書はこちら
フォートナイト
自分以外全員敵!なバトルロワイヤルで
マルチタスク処理や情報収集能力が向上する!
マインクラフト
ルールがないから想像力が向上する!
集まれどうぶつの森
カブ価でマネー教育できる!
ポケモン
複雑なタイプや特性が記憶力向上に約立つ!
桃太郎電鉄
全国の地理や名産品の勉強になる!
最後に伝えたいこと
「ゲームはあまり良くないもの」という認識をずっと持っていましたが、
発想の転換すれば、真逆の学習に使えることを学びました。
子供に教える上で気をつけたい点は「あくまでゲームは目的ではなく、学習の手段として意識すること」です。
「ゲームを通して楽しく学ぶ」ことを考えてゲームを取り入れたいと思いました。